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ラジオ版「New門」

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2020年07月21日放送

国勢調査

重要統計「ネット」「お隣」頼み

読売新聞 6月18日掲載

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ラジオ版New門 (文字起こしバージョン)

「この門を開けばニュースの世界がよりくっきり見えてくる」ラジオ版NEW門 ニュースの門です。今日は「国勢調査」に関する内容です。NEW門先月18日掲載の『国勢調査 重要統計「ネット」「お隣」頼み』についてピックアップしてお伝えします。

はい。国勢調査って、あの何年かに一回、世帯のその状況を調査するものですよね?

そうです。
実は、国勢調査、1920年の第1回調査から今年で100年を迎えるんですけれども、人口とか世帯数の実態を把握するために5年ごとに行われていて、

ええ。

調査方法も進化しているんです。
そして今年は「国勢調査の年」ということで、

うーん!(>ω<`)

10月1日に行われる調査を前に、今回は国勢調査のナゾに迫りたいと思います。

はい。100年も前からやっていたんですね。

そうなんですよ。これ、大正時代の1920年に行われた、第1回国勢調査は「文明国の仲間入り」を合言葉に行われて、「一人の嘘は万人の実を殺す」という標語も作られたんです。

はーい!Σ(゚Д゚;)

これ要はね、「調査に正直に答えろ」というような何とも物騒なメッセージなんですけど、国家の発展につなげるために、基盤となる人口構造とか世帯などの実態を正確につかもうという、当時の政府の意気込みが伝わってきます。

はーい。

この調査では、約26万人の調査員が全国に出向いて、それまで知られていなかった集落が発見されたという逸話も残っているんです。

そうなんですね。
知らなかった集落が見つかるほど、徹底した調査だったんでしょうか。

これ、ところが。それでも、結果は完全な調査とはほど遠いものだったそうで、総務省統計局によると、同年時点の戸籍による日本の人口は5792万人だったのに、国勢調査での人口は5596万人と196万人もの差があったそうです。

そうなんですねー。ところでこの国勢調査って、ずっと調査員の人が訪問するスタイルで行われてきたんですかね。

はい。これ、第1回調査以降、国勢調査では原則として、調査員がすべての世帯を訪問して面接して、

はーい。

調査票の配布、回収を行ってきたんですが、実は、前回の2015年の調査から、インターネットでの回答も全国で可能になって

はい。

36.9%の世帯が利用をしたそうです。

うーん。この調査は確か世帯の人数とかを聞かれるんですよね?

そうですね。調査の項目は、家族関係や国籍、勤め先、配偶関係など個人情報がほとんどで、

うーん。

今回は19項目あります。

はい。

プライバシーを守る意識の高まりから、近年は調査票を回収できない割合が高まっているそうで

ええ。

そんな時には、調査員の方が近隣住民への聞き取りで調査票を作成するケースもあるそうです。

そんなケースもあるんですねー?

あるんですよ。「お隣さん」や「ご近所さん」が代わりに回答してくれるケースは、2015年の調査では13.1%、

ほー。(。 ・O・)

およそ7.6世帯に1世帯に上っていまして、この15年間で8倍近くに増えているんです。

そうなんですねー。

なお、調査員が近隣住民への聞き取りで調査票を記入できる項目というのは、「氏名」と「男女の別」と「世帯員の数」の3つの項目に限られています。

はい。

今年の調査では、新型コロナウイルスの影響で、調査員との面接を嫌う世帯がさらに増えることも懸念されていまして

ええ。

総務省の担当者は、「接触を回避し、調査票をポストに入れるなどの方法を検討している」と語っています。

あーなるほど。たしかにその影響はありそうですね。

うーん。

それにしても調査員の方も、大変そうですね。

そのようなんです。

はーい。(。•́︿•̀。)

調査員は正式には「国勢調査員」と呼ばれて、

はい。

総務相に任命される非常勤の国家公務員となって、報酬も支給されます。
原則で、はたち以上で地方自治体の推薦を受けた人を政府が任命するもので、
調査員1人で約50世帯もしくは100世帯を担当するそうです。

はい。

多いケースとしては、自治会とか町内会から紹介をされて調査員を引き受けるケースだそうで、今年はおよそ70万人が調査にあたります。

はーい。

ただ近年は調査票の回収が大変なこともあって、調査員の高齢化とか担い手不足が深刻な課題になっています。

はい。

特に今年は新型コロナウイルスの影響で、調査員の確保が難しくなるという予想もあるんです。

なるほどー。

総務省は、調査票の回収期限を1か月延長したりとか、来年2月に予定されている速報値の公表を6月に延期すると発表しています。

はーい。
そんな国勢調査の結果というのは、どのように活用されるんでしょうか。

はい。国勢調査の結果というのは、衆議院選挙の小選挙区の区割りの変更とか、地方交付税の配分に汎用されたり、失業率を調べる労働力調査や家計調査などのベースにもなるそうです。

はい。

調査員を務める愛知県清須市の主婦、田中祐子さん(38才)は、「新型コロナウイルスの感染拡大で不安はあるが、大事な調査なので、インターホン越しの声かけなどで接触を減らす対策を取りながら、回答をお願いしていきたい」などと語っています。

うーん。いろいろと活用が見込まれるということなんですね。

そうなんです。

こういう調査って、日本以外でも行っているものなんでしょうかね?

はい。あの国勢調査はですね、世界的には「人口センサス」(Population Census)と呼ばれていまして、2005年から2014年までに214か国で行われたそうです。

はい。

海外でもやっぱり行政の基礎資料とか、外国と比較するために使われているそうです。

はい。

たとえば、アメリカでも国勢調査は10年ごとに行われていまして、

ええ。

全米各州の連邦下院議員の数を算定する基礎になります。

はい。

連邦下院議員の数っていうのは、その州の大統領選の選挙人の数に反映されるので、

うーん。(。-`ω´-)

政治的な影響が極めて大きくなります。

はい。

また、イギリスでは21年に次の国勢調査が予定されていて、住民登録や学生・生徒名簿、税務記録を国勢調査で活用する方法が検討されています。

はい。

日本でも海外でも「重要な調査」という位置づけは共通しているようですね。

そうなんですねー!
今年は新型コロナウイルスの影響もありそうですけれども、10月1日に行われる調査を前に、改めてこの国勢調査のことを理解したいですね。

そうですね。