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2020年12月22日放送

政見放送

服を脱いだり、不適切な言葉を連発したり…政権放送どうなってるの?

読売新聞 11月18日掲載

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ラジオ版New門 (文字起こしバージョン)

「この門を開けばニュースの世界がよりくっきり見えてくる」ラジオ版NEW門 ニュースの門です。今回のテーマは「政見放送」です。NEW門先月18日掲載の「服を脱いだり、不適切な言葉を連発したり…政見放送どうなってるの?」についてピックアップしてお伝えしていきます。

「政見放送」って候補者の方が出演して、政策などを訴えるものですよね?

そうです。国政選挙や知事選の候補者がテレビなどを通じて政策などを訴える政見放送に「異変」が起きています。

はい。

近年、放送中に服を脱いだり、不適切な言葉を連発したりするなど、選挙活動とは言いがたい過激の政見放送が見られるようになりました。この背景を探ると、インターネット動画の普及が影響している可能性が浮かび上がってきます。

たしかに、たまに「あれ?」と思うような内容の物もあったりしますよね?

そうですね。例えば今年7月の東京都知事選では、ある候補者の政見放送を巡って、読売新聞に苦情の投書が掲載されました。

はい。

投稿した中学教諭は「『表現の自由』の大切さはわかるが、あまりにも度が過ぎているものはどうなのだろうか」と書いています。

政見放送ってそのまま放送されますからね?

そうなんです。この政見放送の特徴は、公職選挙法で、原則として、そのまま放送すると定められている点にあります。

はい。

この法律には、他人や他の政党の名誉を傷つけるなど品位を損なう言動を禁止する規定もあるんですが、

ええ

実際に音声が削除されたのはわずか3例とみられているんです。

はい。

たとえば、1983年の参院選では、障害者への差別用語をNHKが削除して、最高裁判所まで争われました。

はい。(。-`ω´-)

残りの2つは、2016年と今年の都知事選で、卑わいな言葉を繰り返したケースです。内容が過激でも、ほぼそのまま放送されるというのは、インターネットのネット動画とよく似ているのかもしれません。

そうですねー。ま、でもこうした風変わりな政見放送って、

はい。

昔からあったものなんでしょうかね?

これがですね、どうやらあったようなんです。日本で初めての政見放送は、1946年4月の総選挙におけるNHKラジオの生放送だったんですが。

ええ。

「20世紀放送史」によりますと、1949年の衆院選では早くも、候補者のたっての希望で、シューベルトのセレナーデを歌ったり、

はい。Σ(゚ロ゚;)

「ただ今からマイクの前に土下座いたします」と言ってしばらく沈黙が続いたりする

へー。

「変わり種」のラジオ政見放送が登場したそうなんです。

そうなんですね。ラジオでも変わり種の政権放送があっということなんですね。

そうなんですよ。そしてテレビの政見放送は、1969年の徳島県知事選から始まったんですが

はーい。

変則的な政見放送を警戒した自治省、現在の総務省が、たすきやはちまきの着用や、派手なメーキャップ、大きなアクションなどを禁じる通知を

うーん。

都道府県選管や放送局に出したという記録が残っているんです。

そうなんですねー!(;゚Д゚)

ええ。

この政権放送の対象になる選挙というのは、

うーん。

たとえばどんなものがあるんでしょうか?

政見放送の対象は、衆院選、参院選、都道府県知事選です。

はい

選挙区選と知事選の場合、立候補には300万円の供託金を国に納める必要があります。

はい。

この供託金というのは、少ない得票数で落選をすると没収されてしまうため、

うーん。

本来、政見放送で大騒ぎする代償としては、高すぎるように感じますけれども、

はい。

これ今や、供託金の没収が無駄とは限らない時代になったのかもしれません。

え? 300万円没収されてもですか?

そうなんですよ。いまや奇抜な政見放送は、すぐに動画投稿サイト「ユーチューブ」などにアップされますし

はーい。

興味本位で多くの人がその動画を閲覧すれば、その候補者は「有名ユーチューバー」に仲間入りをして、

うーん。

様々な動画投稿で再生回数に応じた収入が得られる可能性があるからなんです。

なるほど。

事実ですね、都知事選で卑わいな言葉を連発した政見放送の動画は、これ数百万回再生をされたんです。

うーん。

特異な政見放送を繰り返した人物が、高収入であることを動画で披露した例もあるくらいで

はい。

選挙とネットの両方で活動する人物は、「選挙系ユーチューバー」と呼ばれています。

そういうジャンルのユーチューバーまであるんですねー?

はーい。立命館大学の飯田豊准教授は、「ソーシャルメディアの発達で話題の拡散力が強まり、かつ持続するようになった。

うーん。

かつては『色物』扱いされたような政見放送を、ネットの拡散力と組み合わせて、戦略的に知名度を上げる候補者が増えてきたのは間違いない」と分析しています。

まー正直、このままでいいのか疑問がわいてきますよね。

うーん。今後も「そのまま放送する」政見放送を通じて、ネット動画に似た混沌(こんとん)とした映像が、選挙の世界に流れ込んできそうなんですねー。

はーい。

政見放送の費用というのは全額、国の負担だけにネット動画とどう距離を保っていくのか、議論が必要にも思いますね。

はーい。ちなみに

はい。

海外でもこの政見放送ってあるんでしょうか?

はい。これ先進国ではイギリスやフランスに、日本の政見放送と似た制度があるんですが、

はい。

どちらも政党単位での放送が原則になっています。

はい。

ちなみにフランスの場合は国民議会選挙の政見放送の内容は、国の監督機関の規定に従って撮影や編集されたものでないとダメで、

はい。

中傷とか商業的な宣伝、募金の呼びかけなどは禁止されています。また、ドイツや韓国には政見放送はなくて、党首による討論番組が中心だそうです。

うーん。そのあたりも国によって色々差があるんですね。

一方で日本は、政見放送など「候補者の資金力に左右されない平等な選挙」を目指しているんですが、

はい。

正反対なのがアメリカなんです。

はい。

アメリカの大統領選挙や議会選挙では、候補者はテレビのコマーシャル枠を自らのお金で買って、

えー!ヽ(゚Д゚;)ノ

有権者に訴えかけます。

はーい。

だから放送内容はほぼ制限がなくて、激戦になるほど、多額の費用をかけて相手候補を批判するというCMを増やすのが普通だそうです。

すごいですね!

ね。

ま、今年あのアメリカの大統領選挙もありましたけれども

うーん。

ほんとに候補者同士のやりとりもニュースになっていたぐらいですし、

はい。

ま、いずれにしての、国のため、国民のためになるような内容がしっかりあってほしいな。と個人的には感じますね。

そうですね。かなり国によってもね、差があるということですけれどもね、今後も政見放送の行方、注目です。