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ラジオ版「New門」

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2020年06月09日放送

デジタル解析

データ消しても 悪事は消せず

読売新聞 5月13日掲載

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ラジオ版New門 (文字起こしバージョン)

「この門を開けばニュースの世界がよりくっきり見えてくる」ラジオ版NEW門 ニュースの門です。今日は「デジタル解析」に関する内容です。ニュー門先月13日掲載の「データ消しても悪事は残る デジタル・フォレンジックの裏側」についてピックアップしてお伝えします。

「デジタル・フォレンジック」って初めて聞いたんですけれども、何なんですか?

「フォレンジック」というのは、「法医学」などと訳されます。

はい。

あの、犯罪捜査で死因を調べるために法医学者が遺体を司法解剖するのと同じように、「デジタル・フォレンジック」というのは、パソコンやスマートフォンなどの電子データを、裁判の証拠として使えるように手順をきっちり踏んで解析する、という意味合いがあるんです。

へー。そうなんですね。パソコンやスマートフォンのデータから、事件の証拠を見つけ出すっていうような感じですか?

まさにそんな感じですね。
消去されたメールや画像の復元に威力を発揮して、犯罪捜査のほかに、企業の不祥事など民間の調査にも広がっています。

うーん。(・0・。)

例えば、関西電力の幹部たちが、福井県高浜町の元助役から多額の金品を受け取っていた問題で、

はい。

関電の幹部たちが交わしていたメールの一部には
〈先生から電話があり、いつもながらの工事要求〉とか、

ええ。

〈先生の噴火リスクを回避した方が賢明〉というような、
「先生」と呼んでいた元助役から、息のかかった業者への工事発注を露骨に求められて応じていた様子がわかっています。

はい。

こうしたメールの存在を明らかにしたのが、「デジタル・フォレンジック」の技術なんです。

すごいですねー。(*゚▽゚*)

ええ。関西電力の第三者委員会が、関電に提出をさせたパソコンなどからおよそ40万件のデータを抽出したり、復元したりしたそうです。

はい。

そして数々の「動かぬ証拠」が決め手となって、第三者委員会は、今年3月の報告書で、関電側が金品の見返りとして、元助役側に便宜を図っていたと認定をしました。

うーん。この「デジタル・フォレンジック」。デジタル解析が、問題の解明に役立ったということなんですね。

そうですね。
また検察庁では、2010年に発覚した、大阪地検特捜部の証拠改ざん事件をきっかけに

はい。

この「デジタル・フォレンジック」の導入が進められました。
この事件では、大阪地検特捜部の主任検事が、押収をしたフロッピーディスクのデータを、捜査の筋書きに沿うように書き換えたんですけれど

うーん。(-ω-;)

検察はその反省から、筋書きや見立てにこだわりすぎず、客観的な証拠を重視するとして、特に「デジタル・フォレンジック」は「強力な武器」として活用されているそうです。

検察の捜査にも使われているんですね。

はい。現在は東京、大阪、名古屋の地検特捜部による大半の捜査に駆使されているそうです。

ところで、これいつごろから、「デジタル・フォレンジック」という言葉が使われ始めたんでしょうか。

はい。情報セキュリティーに詳しい、立命館大学の上原哲太郎教授によりますと、「デジタル・フォレンジック」は、元々、アメリカ連邦捜査局つまりFBIが

はい

2000年頃に使い始めた用語だそうです。

そして日本でも、2000年代以降に捜査で本格導入されて、パソコンやスマホが日常に浸透した今は、民間でも広く活用されています。

はい。

「デジタル・フォレンジック」を扱う大阪の会社「アイフォレンセ日本データ復旧研究所」によりますと、依頼が10年前の5倍以上に増えたそうです。

へー、需要も増えているということなんですね。

はい。ある企業からは、社員が不動産を無断で売却した疑惑の調査を頼まれたそうで

ええ。

パソコンから契約書のコピーを復元したところ、そこに記された名前から“首謀者”が判明をして、依頼した社長は「そういうことだったのか」と、思わず声を上げたそうです。

はい。

ほかにも、行方不明者の手がかり探しとか、

うーん。

過労死した人の勤務実態、結婚詐欺、いじめなど、調査は多岐にわたります。

はい。

費用は数10万~100万円を超えるなど、決して安くはありませんけれど、アイフォレンセ日本データ復旧研究所の下垣内太(しもがいと だい)さんは「訴訟の場でも証拠として使えるよう、事実を正確に解明することを心がけている」と自負を語っています。

なるほど。
ところで、これあの、消されたデータって、どのようにして復元されるんでしょうかね。

メールとかファイルは、削除をされても、実はパソコン内にデータのかけらが残っていることが多いそうで

はい。

解析ソフトにかけると、モニター上に膨大な0から9までの数字と、AからFまでのアルファベットがずらっと並んで、映画「マトリックス」の映像のようになるそうなんです。

へー。(*゚д゚)

素人にはただの文字の羅列にしか見えませんけれども、そこからがプロの眼力で、データの並び方に注目して、意味のありそうな部分を出力すると、画像やメールが見事に浮かび上がるそうなんです。

へー、すごいですねー。でもすごく大変そう。

そうですよね。
「広辞苑を1文字ずつ読んでいくような地道な作業」だそうで、

そうなんですねー。(;´∀`)

意外とアナログなのに驚かされます。

たしかにそうですよね。

一方、デジタル解析の研究・普及に取り組む東京のNPO法人「デジタル・フォレンジック研究会」の会員数は、研究者や企業などおよそ400で、発足した2004年の3倍を超えました。

はい。

また、大阪のOCA大阪デザイン&IT専門学校は、来年、「デジタルフォレンジック専攻」を設けて、人材の育成に乗り出すそうです。

着々と広がりを見せていて、ますます活用される場面も増えそうですね。

はい。隠された真実に迫る「デジタル・フォレンジック」。
頼もしい存在ですけれど、

ええ。

少し怖く感じたりもしますけどね。

うーん。( ̄Д ̄;;

普段使っているスマートフォンやパソコンなどのデータが解析される可能性もあるわけですから、改めてこれ、データの管理にも気を付けたいですね。

そうですね。こういったスマホとかパソコンの使い方とか管理の仕方っていうのも、意識を高めることも大切かもしれないですね。

はい。