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2021年01月26日放送

ビジネスマナー

ハンコ並び、上司にペコリと「おじぎ」…ビジネスマナー?電子印鑑でも増殖中

読売新聞1月9日掲載

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ラジオ版New門 (文字起こしバージョン)

この門を開けばニュースの世界がくっきり見えてくる。ラジオ版NEW門ニュースの門です。今回のテーマは「ビジネスマナー」です。NEW門今月9日掲載の『ハンコ並び、上司にペコリと『おじぎ』…ビジネスマナー?電子印鑑でも増殖中』についてピックアップしてお伝えしていきます。

ハンコ並びでおじぎってどういうことなんですかね?

これはですね、金融業界などの一部で慣習とされている「おじぎ印」のことです。

ええ?

社内の書類などに、回覧印を押すときに、部下ほど印鑑を少し左に回して、わざと左に傾けて押すことで、印影が隣に並ぶ上司のハンコに向かって頭を下げているように見せるものです。

社内の書類などに、回覧印を押すときに、部下ほど印鑑を少し左に回して、わざと左に傾けて押すことで、印影が隣に並ぶ上司のハンコに向かって頭を下げているように見せるものです。

さすがに行き過ぎた礼儀だとの声もあるんですが

はい。

脱ハンコやデジタル化の流れをものともせず、今後も残り続けそうだというお話です。

そうなんですね。ハンコの押し方の話ということですね。

そうなんです!

それにしても、「おじぎ印」。おもしろい慣習ですね。

ですよね。
2002年に3つの銀行の統合・再編で発足したみずほ銀行では、こんなこともあったそうです。

はい。

発足から2年後に、東京都内の支店に着任した当時38歳の男性は、旧第一勧業銀行出身の上司から「書類に押印する時は支店長に向かっておじぎするように傾けろ」。と指示を受けて驚いたそうです。

はい。

この男性は旧富士銀行の出身で、旧富士銀行では、当然のように真っすぐ押印をしていて、そうした慣習はなかったそうで、角度の確認などがめんどうだと感じたそうです。

はい。

現在は銀行を離れて再建を担った中堅企業の役員を務めているこの男性は、「従業員が数万人の会社で行えば『チリも積もれば』で、手間と時間のロスはかなりの無駄なコストになる」と指摘しています。

なるほど。角度の確認など、より細かいところにも気を配らないといけなくなりますから、人数の多い会社ですと、全員あわせればかなりの手間と時間のロスになりそうですよね。

はい。なお、みずほ銀行では、去年の春以降、銀行の内外の手続きで、脱ハンコを加速させまして、「現在、おじぎ印は行っていない」そうです。

はい。

ところでそもそも、このおじぎ印は礼儀なのか、行き過ぎなのか。という疑問もわきますけれども

そうですね。

業界団体「全日本印章業協会」の福島恵一副会長によりますと、押印は文字が真っすぐになるのが正しい方法だそうで、斜めに傾けるのは「美しい押し方ではなく、礼儀とも言えない」と話しています。

なるほど。おすすめの押し方ではないということのようですね。

そのようですね。ところが、脱ハンコが進んでいけば、おじぎ印が廃れてゆくのかと思えば、そうでもなさそうなんですよ。

はい。

業界最大手のシヤチハタは、去年11月、企業向けに提供する電子印鑑サービス「シヤチハタクラウド」で、新たにおじぎ印の機能を設けたんです。

えーおもしろい!

これ、オンライン上で押印をするときに、印鑑の種類を選べるだけじゃなくて、回転させる角度を1度単位で指定できるんです。

細かく、指定できるわけですねー。

そうなんです。

電子印鑑でもおじぎ印が押せる機能っておもしろいな。って思っちゃいますけどねー(笑)。

開発担当者は「ユーザー企業から要望があり、ニーズに応えて利便性を高めることが目的」と説明しています。

はーい。

シャチハタの電子印鑑サービスを新たに導入する企業は、コロナ禍で在宅勤務が広がった去年3月から6月は、およそ27万社に上りまして、以前の30倍を超える急増となりました。

はい。

全体としては脱ハンコが進んでも、パソコンで手軽にできるようになったおじぎ印に限ってみれば、むしろ取り入れる企業は増えそうな勢いなんですよ。

コロナ禍が、これまでの流れを変えたかもしれませんねー。

そうなんですね。さらに、コロナ禍はいろんなビジネスマナーが生まれるきっかけになりました。

はーい。

その、代表例がビデオ会議システム「Zoom」の関連のマナーです。

はい。

マナーコンサルタントの西出ひろ子さんは、顧客の企業の若手社員には、「事前にログインして上司を待ち、会議終了後は最後に退出するのが無難だ」と勧めています。

へー! Zoomにもそんなビジネスマナーがあるなんて知らなかったです。

さらにですよ?オンライン会議での「上座」「下座」もその一つで、
Zoomはですね、去年9月に、画面上に参加者を表示する順番を任意に入れ替えられる機能を世界一律で設けました。

はい。

日本企業の一部はそれを活用しまして、画面の左上ほど上席者、つまり偉い人、右下ほど末席者、つまり立場の低い人を配置しています。

はい。

しかし、Zoomの日本法人によりますと、この機能は手話通訳や、司会役の人を固定して表示することで、参加者が多い会議でも円滑に進行しやすくすることが目的だそうで、

うーん。

担当者は、「ビジネスマナーを意識したわけでなく、想定外の使われ方」と戸惑っているそうです。

へー。Zoomにも上座、下座があるんだというのは驚きましたけれども、
元は、ビジネスマナーのためにできた機能ではなかったんですね?

そのようですね。ほかにも▽オンライン会議では常にカメラ目線とか、▽在宅勤務でも上下のスーツ着用とか、▽宴会や会食でお酌や料理の取り分けは厳禁――といった新しいビジネスマナーが、このコロナ禍で生まれています。

はい。

感染防止が大義名分とはいっても、珍マナーと

フフフフフ(笑)

言わざるをえないものもあるようです。

はーい。

コンサルタントの西出さんは「ビジネスマナーは、相手や社会、そして自分たちも利益を得るウィンウィンの関係作りが本来の目的。コロナ禍だからこそ本質を重視して、原点に立ち返るべきだ」とアドバイスをしています。

確かにビジネスマナーの本来の目的を考えるタイミングかもしれないですよね。

そうかもしれませんね。着々と進められている脱ハンコの動きや、ビジネスマナー自体の目的とか意味というのを改めて考えることも大切になりそうです。

そうですね。さきほど、ウインウインの関係作りがこのビジネスマナーの本来の目的という言葉もありましたが、一緒に働く人達同士が、お互いに気持ちよく過ごせる、働ける環境作りにつながるような、そんなビジネスマナーであってほしいいですよね。

そうですね。