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2021年02月09日放送

レコード

レコードの人気復活、10年で生産枚数10倍

読売新聞 1月12日掲載

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ラジオ版New門 (文字起こしバージョン)

この門を開けばニュースの世界がくっきり見えてくる。ラジオ版NEW門ニュースの門です。
さあ、今回のテーマは「レコード」です。NEW門先月12日掲載の「レコードの人気復活、10年で生産枚数10倍」についてピックアップしてお伝えしていきます。

私もですね、個人的に父親がレコード好きっていうのもあって、レコード結構好きで、家で聞いたりしているんですけれども、レコードの人気が、いま高まってきているんですね?また。

そう。人気が復活しているようなんです。音楽を聴くメディアの主役の座をCDに奪われたのは、もう30年以上も前のことですけれども、ここ10年、レコードの生産量が右肩上がりだそうで、大規模店やオシャレなショップも続々とオープンしているんです。

はーい。

群馬にもね、レコード専門店、ありますけれども

はい!

たとえば、東京・渋谷で昨年7月にオープンした、公園や商業施設、ホテルが一体となった「ミヤシタパーク」では、ファッションやグルメの人気店が軒を連ねる中で、中古レコード店「フェイスレコード」の存在が異彩を放っています。

はい。

大きなレコードジャケットが並ぶお店に、思わず足を止めるお客さんの姿もあるほか、この店は、施設全体で流すBGMの選曲も託されているそうなんです。

そうなんですね。ま、かなり存在感は放っている感じですよね。

はい。また、おととし3月に、東京有楽町の「阪急メンズ東京」には、「ギンザレコード」がオープンしたり、「渋谷パルコ」にも、レコードを流すカフェができました。

はい。

つまり、レコードが、新たな商業施設の呼び物となってきたわけなんです。
これは数年前からのレコード復活の流れの中でも、新たな局面と言えそうなんですね

はい。
ということは、レコードの生産も増えてきているということなんですか?

そうなんです。
2010年の日本国内でのレコードの生産枚数は、およそ10万枚だったんですが、それが2015年には60万枚を超えまして、そして、2019年はおよそ120万枚になりました。

はーい。

一方で、CDはというと、右肩下がりが続いています。

そうなんですね。

もちろんその生産枚数は、おととしでも、およそ1億3000万枚もあって、ケタが二つも違うんですけれども、レコードの健闘が光っているんですねー。

はい。

ちなみにアメリカでは、去年上半期のレコードの売り上げが、1980年代以降で初めてCDを上回ったと話題になったこともありました。

そうなんですねー。ま、こういう風にレコードの生産がしっかりと今も続けらているっていうのは、嬉しいことだなと思いますねー。

うーん。レコードが、生産額でCDを下回ったのは、1987年なんですけど、その後も細々と命脈を保ってこられたのは、神奈川県横浜市にあります「東洋化成」が、国内で唯一、製造を続けたからなんです。

はい。

一方で、大手レコード会社は自社の工場をCD用に切り替えまして、

ええ、ええ。

レコード盤に溝を刻んだり、溝を複製する機械などを廃棄したという過去があるんですが、

はい。

ソニーは機械を再び導入しまして、2018年に自社の一貫製造を再開しまして、高音質にこだわるレーベルも始めたんです。

はい。

また、キングレコードも、カッティングマシンを蘇らせまして、直結した録音スタジオの音を溝に刻むという「ダイレクトカッティング」というものを始めています。

へー、復活させてきているんですねー。

そうなんです。

ところで、ま、そんなレコード人気復活の流れというのはどうやって作られてきたんでしょうか?

これがですね、このレコード再評価の流れは、アメリカから始まったんです。

はい。

2008年に始まったレコード店を支援する祭典「レコードストア・デイ」が、4月の第3土曜日に行われたのが、一つのきっかけになっています。

はい。

日本も、2012年に本格的に参加をしまして、このイベントに合わせて発売されるレコード、昨年は100作品まで増えました。

うーん!

さらに2015年からは、日本独自となる11月3日にアナログレコードの祭典「レコードの日」というのを始めています。

そうなんですね。レコードを盛り上げる企画が始まったということなんですね。

そうなんですよ。さらにこうしたキャンペーンにあわせて、初心者に優しいレコード店が増えたことも大きいようなんです。

はい。

起爆剤になったのが、2014年にオープンした「HMVレコードショップ渋谷」で、1万円程度のレコードプレーヤーもそろえて、レコード生活を始めやすい環境というのを整えたんです。

はい。

さらに、業界最大手の「タワーレコード」も、初のレコード専門店を、おととしの3月に、新宿店のワンフロアを使った広―いスペースで開いたんです。

はい。

青木太一店長は「狭くて暗いレコード店のイメージを変えて、若い人も気軽に立ち寄れるよう、明るく探しやすい空間にした」と話しています。

へー! レコードを手に取りやすい環境作りも進んだということなんですね。

そうですね。また、意識が高い音楽ファンが増えたことも背景にあります。
あの、CDにはない柔らかい音質を求めるこだわり派とか、聴いたり探すのに多少の手間がかかっても、それに喜びを見いだす人たちの存在です。

なるほど。

実際にCDの市場が縮小する一方で、遠くても過酷な自然環境にもさらされる、あの野外ロックフェスティバルが人気になっているのも、ファンが音楽に利便性よりも体験を求めている証の一つと言えそうです。

なるほど。確かにそういう一面もあるかもしれないですね。

そう思いますよね。
さらには、ユーチューブや定額制の音楽配信サービスが広まったことで、世界の往年の曲も遡って聴くことができるようになって、隠れた名盤が発掘されやすくなったということも背景にあるようです。

はい。

日本だと、ここ数年のシティ・ポップブームを受けて、山下達郎さんなどの1970年代から80年代の都会的なイメージの音楽が海外から注目されているので、レコード市場はインバウンド需要にも支えられているようなんです。

ネットやインバウンドによる後押しもあるということなんですね。

はい。ただ、とはいっても、去年は新型コロナウイルスの影響で、レコードの生産数の拡大には、ブレーキがかかってしまいました。レコードを求める外国人客も、足止めをくらっています。これ、一過性のブームにならないように、レコード業界は踏ん張りどころといえそうです。

そうですねー。
以前、レコード大好きという人にお話しを伺ったときに、そのレコードの魅力として「いい意味での面倒さ」というのを挙げていたんですよね。
「レコード傷つけないように出して、丁寧にプレーヤーにセットして、慎重に針を落としてっていう一つ一つの、その手間も含めて、素敵ないい時間なんだ」という風におっしゃっていて、「あ、そうだなあ」という風に私も感じたので、

はい!

これからも残ってほしいな。という風には感じますよね。

そうなんですよね。ちょっとストイックさっていうかね、

ええ、ええ。

手間かけるんだけど、そこも喜び。それを乗り越えて聞く音。みたいなところもありますね。