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2020年12月01日放送

イグ・ノーベル賞

「人々を笑わせ、考えさせた」日本人が連続受賞・・・背景にある意外な「共通項」

読売新聞 11月15日掲載

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ラジオ版New門 (文字起こしバージョン)

この門を開けばニュースの世界がくっきり見えてくる。ラジオ版NEW門ニュースの門です。今回のテーマは「イグ・ノーベル賞」です。NEW門先月15日掲載の『「人々を笑わせ、考えさせた』日本人が連続受賞…背景にある意外な「共通項」』についてピックアップしてお伝えします。

「イグ・ノーベル賞」というのは、ユニークな成果などが披露されるものですよね?

今年のノーベル賞は、日本人の3年連続受賞とはいきませんでしたけども、「ノーベル」の名前を冠したもう一つの賞「イグ・ノーベル賞」は14年連続で受賞者が出ました。

はーい。

それが、「人々を笑わせ、考えさせた」業績に贈られる、「イグ・ノーベル賞」です。

はい。

相次ぐ受賞の背景には、ちょっと意外な「共通項」と、昔ながらの日本人気質があるようなんです。

へーそうなんですね。

うん。

ちなみに日本人は今年どんな業績で賞をとったんでしょうか。

はい。ワニの研究です。

はい!Σ(゜゜)

京都大学の西村剛准教授(45)などは、人や鳥のように、ワニものどをふるわせて、空気の振動を口や鼻で「共鳴」させて鳴くのかというのを確かめる研究で、今年9月、音響学賞を受賞しました。

ユニークなテーマで話題になりましたねー。

ワニって、動物園だと黙り込んでいるように見えますけれども、

はーい!(*゚▽゚*)

仲間とコミュニケーションを取るときなどに、実は短いうなり声を出していて

はい。

その発声の仕組みは不明だったんです。そこで、声を甲高く変えるパーティーグッズでもなじみの、あの、ヘリウムガスに着目しました。

はい。

口や鼻で共鳴していなければ声は変わらないそうなんですが、ヘリウムを吸わせたところ人と同じく変な声になったそうで

フフフフフフ(笑)

西村准教授は「ワニ、鳥ともに共鳴の仕組みなら、系統的にその間にいた恐竜も同じだったのでは」と推測しているんです。

へー、おもしろいですね。ヘリウムガスを吸ったワニの声、気になりますけれども。

どんな声なんでしょうね?

ね。それが恐竜の推測につながっていくっていうのは、さらにおもしろいですね。

そこなんですよ。1993年のアメリカの映画「ジュラシック・パーク」では、複数の動物の鳴き声を合成して、ティラノサウルスの声を作ったそうなんですけれど

ええ。

今回のこの成果は、恐竜研究だけじゃなくて、そういった映画の恐竜のリアルな咆哮(ほうこう)シーン作りにも役立つかもしれません。

ところで、そもそも「イグ・ノーベル賞」っていつごろからある賞なんですか?

はい。イグ・ノーベル賞は、アメリカの科学雑誌編集者たちが、1991年に創設をしたものです。

はい。

「イグ」というのは、否定を意味する英語で、「イグノーブル」(不名誉な)という言葉をもじっています。

はい。

ちなみに、賞金なし

はい。

交通費も自腹、

アハハ(笑)そうなんだー!

だそうで、受賞スピーチで1分を超えると少女がそばに寄ってきて「退屈なの」と強制終了させたりと、

はい。(*´艸`*)

ジョーク満載なんです。

えー。かなりユニークでおもしろいですねー!

とはいっても、ノーベル賞の単なるパロディーじゃないんです。
授賞式は名門・米ハーバード大で開かれます。

はい。

そして、「カエルを磁石で浮かせる」という研究で選ばれたオランダ人の科学者が、後に別の研究でなんと「本家」のノーベル賞を受賞した例もあるそうです。

へー!

またですよ? 授賞式の掃除係だった裏方役の教授も、本家で理学賞を受賞したりと、受賞者、関係者ともに一流研究者が多く関わっているんですね。

すごいですねー。そんな賞で日本人が14年も連続受賞しているっていうのは驚きですね。

はい。日本っていうのは、アメリカ、イギリスに次いで受賞者が多い国なんですけれども、

はい。

その理由に、実は共通項がみられるようなんです。

ほー。

コラムニストの辛酸なめ子さんは「小学生男子が好きな『排せつ』など下半身に関わる研究テーマが多い印象を受ける。

フフフ(笑)

そういった生々しいものは人を引きつけ、考えさせる力があるのでは」と分析をしているんです。

そうなんですね? アハハハ(笑)

日本人の受賞歴を調べてみますと、

はーい。

牛ふんからバニラの香り成分を抽出とか、メスが交尾器をオスに挿入する虫の発見とか、医師が自分のお尻に大腸内視鏡を入れて検査医と患者の一人二役をこなした研究など、確かにね目立っているんです。

なかなかすごいテーマがね?

すごいでしょ?

ならんでいますね。

今年の授賞理由はさすがに違うだろう。そう思って受賞した西村准教授に聞くと、「ワニの鳴き声がゲップの音に似ているから、かな」と話しているんです。

選考過程自体は不明なんですけれども、欧米では、ゲップは特に下品だとされています。

はい。

西村准教授は「研究している時は考えもしなかったが、日本人が下ネタで笑うような感覚で研究が受け止められた可能性はある」と話しています。

へー。真面目にやっていてもそれが「笑い」につながっていたのかもしないですね。

かもしれない。

笑いと言えば、医師として笑いが健康に与える効果を調査する傍ら、日本の笑い文化も研究してきた「日本笑い学会」の昇(のぼり)幹夫副会長によりますと、

はい。

江戸期には生真面目な武士の間でも「川柳」や「都々逸(どどいつ)」が流行していて、昇副会長は「真面目さと遊び心を持ち合わせようとする日本人気質の表れではないか。

はい。

一見しょうもないことでも、日本人らしい真面目さで『なぜ』を突き詰めるからこそ、研究でも面白さが際立つのだろう」と話しています。

はい。

そんな日本人気質が連続受賞を生んでいるのかもしませんね。

へー。おもしろいですね。なんかほほえましいイメージのある賞ですね。

そうですねー。ただですね、実はその一方で、とがった一面もあるんです。

ほー。(・ω・ノ)ノ

社会経済の問題への痛烈な皮肉を込めた選定というのも多くあるんですよ。

はい。

今年もそんな受賞者の中には、新型コロナウイルスの感染対策を巡って、「人の生死に直ちに影響を与えるのは、医師や科学者よりも政治家であることを世界に示した」として、

はい。

トランプ米大統領やブラジルのボルソナロ大統領ら9か国の首脳が「医学教育賞」に選ばれています。

はー。

トランプ氏はね、ノーベル平和賞を目指していると報道もありましたけれども、

はい。

こちらの受賞というのは、まさに「イグノーブル」不名誉な出来事だったと思われます。

そうなんですね。ほんとにいろんな意味合い、メッセージが込められた、発信しているような賞なんだということも良くわかりましたねー。

そうですね。痛烈な皮肉からユニークなものまで、さらにはね、のちの本家の受賞につながるような

そうですねー。

科学者が出ていたりと、

はーい。

様々な面がありますね。

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