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ラジオ版「New門」

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2020年10月06日放送

深海

深海と地球外 生命つなぐ糸

読売新聞 9月13日掲載

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ラジオ版New門 (文字起こしバージョン)

「この門を開けばニュースの世界がよりくっきり見えてくる」ラジオ版NEW門 ニュースの門です。今回のテーマは「深海」です。NEW門先月13日掲載の「深海と地球外 生命つなぐ糸」についてピックアップしてお伝えしていきます。

すごく気になるタイトルですね。

うーん。

「深海」ということで、今回はだいぶスケールの大きそうなテーマですね。

そして文字通り深い話になりそうですよ。

はーい。

深海といえば深い海の底、水温2度の漆黒の闇が広がって、小指の爪ほどの面積に1トン近い水圧がかかることもあって。

はい。

海面から数千メートル潜れば、私たちの想像を超えた生物が暮らしています。

うーん。

「地球最後のミステリーゾーン」とも呼ばれる深海の世界は、無限の可能性を秘めているんです。

気になりますねー!暗くてものすごい水圧の場所ということですよね。

はい。実は、深海にうごめく生物の調査が、宇宙に浮かぶ惑星の謎を解くヒントになるともいわれているんです。

はい。

これ、とっぴな話のようですけど、深海生物と地球外生命体が、数億キロの距離を超えて不思議な糸でつながる可能性があるんです。

へー。(*´・д・)

そのキーワードは、「太陽の光」なんです。

太陽の光?それがどう関わってくるんですか?

これ、深海は、太陽光がほぼ届かない水深200メートル以下を指すんですが、

はい。

さらに数千メートル下の海底へ至る闇には、奇妙な姿の魚や貝などがいます。

はい

ちなみに地上の生態系には「食べる」「食べられる」の食物連鎖があって、植物やプランクトンが太陽の光でエネルギーを生み出すような光合成がスタート地点になりますけれど

はーい。

海には光がありません。それなので、深海では、「化学合成生態系」と呼ばれる独特の生命サイクルが築かれてきました。

はい。では深海では何がエネルギー源になっているんですか?

はい。深海でのスタート地点は、海底から湧き出してくる熱い水や冷たい水です。

はい。(;゚Д゚)

水に混じっている硫化水素とかメタンといった化学物質を、バクテリアなどが体の中に取り込んでエネルギー源としているんです。

はい。

この生態系は、茨城県沖300キロの太平洋に広がる「伊豆・小笠原海溝」周辺とか、小笠原諸島から南東170キロの「マリアナ海溝」の北部にあります。

ということは、太陽の光がなくても生き物は生きられるということなんですか?

そうなんですよ。この事実は、太陽光のほぼ届かない星に生命体が存在する可能性を見いだしたんです。

はい。

たとえば木星の衛星「エウロパ」や土星の衛星「エンセラダス」には、水が存在するかもしれない。という近年の研究成果にあります。

はい。

これ深海での化学合成生態系を研究する、海洋研究開発機構の藤倉克則上席研究員は「他の星に地球外生命体がいることが科学的に証明できることもあり得る」と話しているんです

へー。ここで深海と宇宙がつながってくるわけですね?

そうなんです。ほかにも深海は「宝の山」と言えそうな発見が相次いでいます。

はい。

たとえば、地球で最も深いマリアナ海溝の最も深い部分、海底およそ1万1000メートルにすんでいる「カイコウオオソコエビ」の分泌物は、

ええ。

エタノールの生産に役立つ見込みがあるんです。

へー!?∑(=゚ω゚=;)

また2011年には、深海の泥に、遺伝子研究の試薬に関連する菌が含まれていることが発見されました。

はい。

ほかにも深海にすんでいる一部の貝は、細胞内に細菌を取り込んで共生して、

ええ。

子孫にそっくり受け継いでいるんです。

うーん?

詳しく分析できれば、生物の進化の解明につながるかもしれないそうなんです。

深海っていろんな可能性を秘めているんですね。

はい。ただその一方で、それだけ希少な資源に満ちた深海は、鉱物の採掘とか生物の乱獲の標的になりかねません。

はい。

そこで政府は、年内に伊豆・小笠原海溝とか、マリアナ海溝北部など四つのエリアを「保全地域」に指定しまして、鉱物の採掘や一部の漁業を行う際は国に届け出るよう義務づけます。

はい。

中でも、希少な生物が暮らす特別地区については、国の許可も必要になるんです。

深海の保護に力を入れるということですね。

そうです。国は今年度中に、深海の生態系の調査も始めます。

はい。

環境省の担当者は「医療などに役立つ有用な生物を見つけ、未来の研究につなげたい」などと話しています

はい。

さらに深海保護というのは、世界的なテーマでもあるんです。

2010年の生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)では、2020年つまり今年までに各国の海域の10%を保護区とする「愛知目標」を設けました。

はい

日本は既に8.3%を指定していて、年内に伊豆・小笠原海溝などを追加すれば、13%を超えて目標を達成できるんです。

世界各国から見ても重要な場所ということなんですね?

そうなんです。映画監督のジェームズ・キャメロンは、自ら潜水艇に乗り込んで、マリアナ海溝の最深地帯まで1万メートルを超えて潜ったアメリカのドキュメンタリー映画「ジェームズ・キャメロン 深海への挑戦」(2014年)で「深海は我々に残された最後の神秘の領域だ」と語っているんです。

はい。

ちなみに今からおよそ180年前の1839年、イギリスの博物学者フォーブスは、「水深およそ550メートルより深い海は、無生物地帯だ」という説を唱えていたんです。

はい。(・0・。)

しかしその後、欧米各国を中心に深海の調査が盛んになって、1960年には、スイスの物理学者たちが造った潜水船「トリエステ」で人類で初めて水深1万メートル以上の場所に到達しました。

はい。

なお現在4000メートル以上潜れる有人の調査船は、世界に7隻しかないんです。

はい。

その一つが6500メートルまで潜る日本の「しんかい6500」になります。

そう聞くと、深海の調査ってまだまだこれからっていう感じもしますね。

そうですね。人類の夢と探究心が向かう先は、宇宙の星の瞬きにとどまらず

はーい!(*^▽^*)

足元の海の闇にも潜んでいるようなんです。

いやあ、なんかあの宇宙もほんとになんか想像ができないぐらい壮大な世界だなって風に思うんですけれども、

はい。

地球の中のその海の底、深海にもまだこんな秘密、いろんな発見があるということで揚:ねー。なんかロマンがありますね。

ウフフフフ(笑)

アハハハハ(笑)

深海と宇宙がね、

はい。

つながるかもしれない。

おもしろいなー。気になります。