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2020年10月13日放送

昆虫食

「エビせんべい風」、実はコオロギ粉末…市場で大人気の「昆虫食」

読売新聞 9月16日掲載

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ラジオ版New門 (文字起こしバージョン)

「この門を開けばニュースの世界がよりくっきり見えてくる」ラジオ版NEW門 ニュースの門です。今回のテーマは「昆虫食」です。NEW門先月16日掲載の『「エビせんべい風」、実はコオロギ粉末…市場で大人気の「昆虫食』についてピックアップしてお伝えしていきます。

昆虫食、確かに最近よく耳にしますよね。

ですよね。これまで観察や飼育の対象だった昆虫が、いま、食材として脚光を浴びています。

はい。

あの、かつて手塚治虫が漫画「火の鳥 太陽編」で、肉などの食料が手に入りにくい近未来の地下都市で、ゴキブリなど、昆虫が食料品として流通している場面を描いたのは1980年代後半ですけど、

はい。

多くの人にとって「虫を食べる」のはSF漫画の世界のことでした。

それが、30年あまりで今や現実になっていますね。

そうなんですよ。今、昆虫食が注目されている背景には、世界的な人口増加に伴う食糧不足への懸念があるんです。

はーい。

特にたんぱく質は、遠くない将来、供給が追いつかなくなると予測されているんです。

そうなんですねー。結構ショッキングだなと思いますけれども。

うーん。

タンパク質っていうのは、お肉などのことていうことですか?

そうです。あの、たんぱく源の牛や豚などを育てるには大量の水とか飼料、エサが不可欠になります。

はい。

たんぱく質1キロを生産するのに必要な飼料、エサは、豚で5キロ、牛では10キロなのに対して、昆虫だと1.7キロで済むんです。

はーい。

限られた農地や水資源をエサの増産にまわしてしまうと、こんどは主食の米、小麦、トウモロコシといった穀物の生産が抑えられてしまって、世界の食糧不足を招きかねないんですねー。

はーい。(´-ω-`;)

そこで、大豆由来の代替肉とともに、昆虫がこの「たんぱく質クライシス(たんぱく質危機)」を乗り越える鍵を握るとされるようになったんです。

へー。昆虫食って興味本位だったり話題性以上に、すごい期待を背負っているということなんですね。

そのようなんです。あの国連食糧農業機関(FAO)は、2013年、昆虫食に関する報告書というのを発表していまして

ええ。

「環境や健康、社会などに利点がある」と評価をしたこともあって

はい。

市場は世界で広がりつつあるんです。

ところで、昆虫食はどんな味なのか、気になる方も多いと思いますけれど

はい。

「ファーブル昆虫記」には、バッタをバターと塩でいためると、

ええ。

ザリガニのような風味と焼いたカニのような匂いがして、

ほー。

家族に「なかなか好評であった」という記述があるんです。

そうなんですねー(笑)!(o^∇^o)

ええ。

までも、ほんとにあのお話を色々聞いていると「案外おいしいんだよ」っていう話がちょくちょく耳に入りますね。

食べた事がある方もいると思いますけれども

そうですよねー。

さらに無印良品を展開する良品計画(東京)が、5月に発売をしたコオロギ粉末入りのせんべいも

はい。

「エビせんべいみたいでおいしい」と、生産が追いつかないほどの売れ行きになっています。

へー!(*゚0゚)

ただ一方で課題もあります。

はい。

「虫はちょっと……」と言われて、製造業者探しは難航したり

はい。

インターネット上では「絶対に無理」「食べたくない」など

うーん。

否定的な意見も見られます。

なるほど。ま、確かに抵抗感がある方も少なくないかもしれないですね。

そうかもしれないですね。良品計画食品部の神宮隆行さんは「定番にしていくことで、抵抗感は薄れるはず」と期待しています。

はい。

また、普及のためにはやはり味もね、重要になってくると思いますけれど

はい。

食用のコオロギ養殖を手がけているベンチャー企業「BugMo(バグモ)」は、コオロギがうまみ成分を多く含む特性を生かしまして、

はい。

コオロギ粉末を使った「だしパック」というのを開発して、

はい。

発売資金を募るクラウドファンディングを行いました。BugMoのCEO(最高経営責任者)松居佑典さんは「おいしければ食文化として根付く可能性はある」とみています。

やっぱりおいしさは重要かもしれないですねー。

うん。

ま、でも、こういった、昆虫を食べる文化というのは

はい。

昔からあったんですか?

これがね、そのようなんですね。旧約聖書には

はい!( ゜A゜;)

「食べられるもの」としてイナゴが記載されていたり

ええ。

昆虫食の文化は古くからあったことがうかがえるんです。FAOの報告書では、現在も1900種以上が食用にされていまして

はい。

日本でも、国の研究機関による1919年の調査で、41の道府県でセミやゲンゴロウなど55種類を食べていたという記録があるんです。

そうなんですねー。人間は昔から色んな昆虫を食べていたということなんですね。

そのようですね。さらに昆虫は漢方薬にも使われています。

はい。

たとえば、皮膚炎などの飲み薬「消風散」に含まれる「蝉退(せんたい)」というは、これセミの抜け殻ですし

はい。

キノコが、ガの幼虫などに寄生した「冬虫夏草(とうちゅうかそう)」は、不老長寿の薬として珍重されてきました。また、蜂蜜も虫と関わりが深いです。

はい。

ミツバチの吸った花の蜜が、体内の酵素と混ざって分解されて、巣に戻って吐き出したものに羽で風を送って水分を飛ばすと濃縮されて、とろみがつきます。

うーん、確かに蜂蜜は虫、ハチのおかげ食べられるものですもんね。

うん。「虫が嫌で蜂蜜は食べない」という人は少ないと思いますけれども、

ええええ

知らないうちにセミの抜け殻を口にしているかもしれませんし、そう考えると、この「虫を食べる」っていうのは特別なことではないようにも思えていきます。

うーん。

私たちの食卓と虫は近づいていくのか。

はい。

今後の展開がムシ(無視)できません。

ウフフフ(笑) いまのはダジャレっていうことで大丈夫ですか?

無視しないでください(笑)

アハハハハハハハ(笑)

なお、いま日本で流通する昆虫食の商品はですね、

はい。

海外で養殖された虫を原料にしたものが主流なんですけれども、市場の将来性とか食料自給率を考えると、虫の国産化っていうのも重要な課題と言えそうです。

はーい。

国内でも産学連携の研究などが進めらていますけれども、一つ注意したいのは、たとえば、コオロギもバッタっていうのは、身近な昆虫ですけど、

はい。

野生の昆虫は、寄生虫などの危険がある。素人がむやみに捕まえて食べるのは控えたほうがいいそうです。

はい。

養殖の場合でも今後、普及に向け、安全性や品質の確保というのも大事になりそうです。

えーそうなんですねー。昆虫食からも、社会のようすか現状とか歴史とかいろんなことが見られるっていうのは面白いなって思いましたね。

ね、今後の貴重なタンパク源にもなり得るっていうことなんですねー。