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2020年12月29日放送

今年の漢字

一字に託す「今年の漢字」、年末の風物詩に…「総理に聞かれても事前に教えない」

読売新聞 12月17日掲載

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ラジオ版New門 (文字起こしバージョン)

「この門を開けばニュースの世界がよりくっきり見えてくる」ラジオ版NEW門 ニュースの門です。さあ、今年ラストとなる今回のテーマは、ずばり「今年の漢字」です。NEW門今月17日掲載の「一字に託す『今年の漢字』、年末の風物詩に…『総理に聞かれても事前に教えない』についてピックアップしてお伝えしていきます。

今年、ラストらしいテーマですね。

そうですね。1年の世相を表す漢字一字を決める「今年の漢字」。今月の14日に、世界遺産の京都・清水寺の「清水の舞台」で、お寺のトップ・森清範(せいはん)貫主(80)が「今年の漢字」である「密」、

うーん!(o≧∀≦o)

密接、密集の「密」という字を一気に書き上げました。

はーい。

新型コロナに、ほんとに揺れた1年でしたけれども、応募総数はおよそ21万票

おー。

年末の風物詩は変わらぬ人気を見せつけました。

やっぱり毎年話題になりますからねー。

そうですよねー。

はーい。

実は、開始当初はマスコミの注目度も高くはなかったそうなんですが

はーい。

四半世紀を超え、師走の恒例行事に成長しました。

はい

さらに、ことしの漢字の人気ぶりは、漢字発祥の国・中国にも波及しているそうなんです。

へー。(*゚。゚)

しかしながらその漢字は、40年前までは、受難の歴史のまっただ中にあったんです。

漢字が受難?ですか?

そうなんです。「学問のすゝめ」の著者、福沢諭吉は、1873年の著書「文字之教」の一節で、漢字を覚える難しさから、「廃止を目指すべきだが、すぐに全廃するわけにもいかないから字数を制限すべきだ」と説いているんです。

へー。

京都大学の阿辻哲次名誉教授によりますと、明治時代に入って、学者や政治家が唱え出した<漢字廃止論>は、なんと1980年代まで続いていたそうなんです。

漢字廃止論。

うーん。

けっこう近年まで続いていたんですねー。

そうなんですよ。

はい。

公益財団法人「日本漢字能力検定協会」が、漢字の素晴らしさを伝えようと「今年の漢字」を始めたのは1995年なんですけれど

はい。

初回の取材に訪れたマスコミ関係者はわずか10人程度だったそうなんです。

へー。(゚□゚;)

それが、近年は複数のテレビ局が発表の瞬間を生中継で伝えていて、昨年もおよそ80人の報道陣が詰めかけるまでに成長しました。

どうしてここまで「今年の漢字」が人気になったんでしょうか。

はい。そんな人気イベントに成長した一因には、漢字が身近になったことがあります。

はい。

パソコンとか携帯電話の普及によって、難しい漢字も簡単に変換できるようになりましたからねー。

はーい。

協会が実施する漢字検定の申込者も、1995年度の約60万人から、昨年度は3倍を超えるおよそ190万人になっているんです。

たしかにパソコンだったりスマホの変換機能の後押しは強そうですね。

そうですね。そして「今年の漢字」の応募総数も年々増加して、東日本大震災が起きた2011年には、過去最多の約50万票に上りました。

はーい。

ちなみに「今年の漢字」は、ネットや郵送のほか、全国の図書館などで発表のおよそ1週間前まで募集をしまして、人海戦術で一字一字パソコンに入力して集計する作業は、例年、発表前日まで続くそうです。

はーい。(^o^;)

そのため肝心の一字は、森貫主にも実は直前まで伝えられずに、事前の練習は行わず、ぶっつけ本番で臨んでいるそうです。

えーそうなんですねー?

森貫主は「イメージがまとまれば、『来年はよりよい1年になってほしい』との思いを込め、一気に筆を走らせるのです」と明かしています。

一発勝負なんですねー!

そうなんですよ。

練習とかしないんですね!

うーん。さらに、「今年の漢字」、漏えい防止にも神経をとがらせているんです。

はい。

集計者たちが総数を把握できないように、作業は複数グループに分担させて、結果が書かれた紙は、鍵のかかった部屋で保管をされて、

はい。

前の日に「今年の漢字」を知るのは、集計作業を統括する職員ら数人で、

うーん。

トップの理事長にも当日まで知らされないそうです。

すごいですね。

協会の職員は、「たとえ総理大臣に聞かれても絶対に教えません」と話しています。

わあ、すごい!相当厳重に管理しているっていうことなんですね?

そういうことなんです。そんな「今年の漢字」。実は、海外にも広がりを見せているんです。

はい。(-ω- ?)

中国では、2006年から、国家語言資源監測・研究センターが、中国と世界の世相を表す漢字一字を決めて公表しています

はい。

さらに台湾やマレーシアでも同じような企画が行われているんです。

へー。「今年の漢字」が各国に広がっているわけですねー?

そのようなんです。清水寺の森貫主は「平穏への願いを、一字に託そうという思いは万国共通ではないですか」と話しています。

はーい。

なお、過去26回の「今年の漢字」で、3回選ばれた漢字というのがありまして、

うーん。

それは、金(きん、かね)という漢字でした。

はい。

思い入れのある一字は、応募者それぞれにあってわりとばらけるようで、応募総数に占める1位の割合は、高くても2割を超える程度で、わずか3%でトップになる年もあったそうです。

やっぱり、1年を象徴する漢字というのは、人それぞれ違いますもんね。

うん、そうですよねー。ちなみにそんな毎年、「今年の漢字」をお披露目するための道具も逸品ぞろいなんです。

ほー。

たとえば、森貫主が使う筆。これは筆の生産が盛んな広島県熊野産で

はい。

白馬、白い馬などの毛の部分だけで約12センチあって、全長約38センチもある特大サイズの筆なんです。

うーん。

これはおよそ800年の伝統があり、かつて政府が「日本一強い紙」と認めた京都の「黒谷和紙」を使っていて

はい。

墨も国内産の大半を占める奈良県産と、逸品が集結しているんです。

うーん。(*゚0゚)

そして書き上げられた「今年の漢字」は、京都市の「漢検 漢字博物館・図書館(漢字ミュージアム)」で大切に保管・展示されまして、文字を収める額もその字にちなんだ特注品だそうです。

えーそうなんですねー。

例えば2011年の「絆」という字には、手と手をつなぐような模様が施されています。

ま、筆とか和紙とか墨とか額縁とか、いろんなこだわりが詰まっているわけなんですねー。

かなりこだわり詰まっていますよね、「今年の漢字」。

ねー!

そんな「今年の漢字」にまつわるエピソードを今回はお伝えしました。